自己改善するAI秘書「Hermes Agent」の仕組みからVPS環境でのセットアップまで解説してみた
概要
Nous Research社が開発した「Hermes Agent」は、Claude CodeやChatGPT Atlasと同じくAIモデルを動かすための「ハーネス」だが、フォルダー単位ではなく人のように横断的に記憶・自己学習する設計が特徴。デスクトップアプリでのローカル導入から、VPS(Hostinger)を使った24時間稼働環境の構築、Telegram連携によるスマホからの利用までを実演している。
主なポイント
- Hermes AgentはAIモデルではなく「ハーネス」(AIを動かす仕組み)であり、OpenAIのモデルと組み合わせて動作する
- Claude Codeなどはフォルダー単位で記憶を管理するが、Hermes Agentはプロジェクトをまたいで1人の人格のように記憶・学習する設計
- 会話中に一定ターン数やツール利用が続くと、バックグラウンドでログを解析し好みを自動記憶したり、頻出タスクを自動でスキル化する
- 使われなくなったスキルは自動的に削除され、無駄なスキルが増え続けない仕組みがある
- デスクトップアプリ・CLI・TUI・Slack・Discord・Telegramなど複数の入口があるが、裏側は1つのエージェントで会話履歴が共有される
- 標準で57個のスキルやツール(図解生成、画像生成など)が用意されており、自作しなくても高度な処理が可能
- サブスク利用時はOpenAIのモデルのみ対応(Claude/Geminiのサブスクでは利用不可)という制約がある
- VPS(月額千円台〜)にDockerで簡単にデプロイでき、24時間稼働のリモート環境を自分のパソコンやTelegramボットから操作できる
- Telegram連携でスケジュールタスク(定期ニュース収集、価格チェックなど)を設定し、結果を通知として受け取れる
- リモートサーバー上に認証情報や会話データが保存されるため、機密情報を扱う場合はセキュリティ上の注意が必要
実践に使えること
- 複数プロジェクトをまたいで自分の好みや判断基準をAIに学習させたい場合は、フォルダー単位のClaude Codeより横断記憶型のHermes Agentが向いている
- ChatGPT有料プランを既に契約しているなら、追加課金なしでHermes Agentのサブスク枠を使って試せる
- 定型的な情報収集(ニュース、価格監視など)はチャットで都度依頼するのではなく、Telegramなどのメッセージアプリ経由で定期タスク化すると自然に運用できる
- 24時間稼働させたい場合はMac miniなどの自前サーバーよりVPSの方が低コストで始めやすい
- 機密情報を扱う業務では、リモートサーバーやOpenAIへのデータ送信が発生する点を踏まえて利用範囲を判断する